【特定技能の対象国】フィリピンを知ろう！地理・言語・宗教・・・

2020年12月時点で、日本国内には1,000人を超えるフィリピン出身の特定技能人材がいます。フィリピン出身の特定技能人材との相互理解のためには、フィリピンのことを知るのが一番です。

そこで本記事では、特定技能制度の対象国であるフィリピンについて説明していきます！

職場のフィリピン出身の方とのコミュニケーションに活用してみてください！

■【特定技能の対象国】フィリピンを知ろう！

特定技能制度の対象国であるフィリピンはどのような国なのでしょうか？フィリピンの地理や言語、宗教などについて解説していきます。

フィリピンの地理

フィリピンは東南アジアにある7,109の島々からなっており、インドネシアに次いで世界で2番目の群島国家です。

（ちなみにですが、日本は約6,800の島で構成されています）

総面積は34万㎢ほどであり、日本の国土の約8割程度の大きさです。

日本からは飛行機に乗れば約4時間程度でつくことができるので、さほど遠くはありません。

フィリピンの人口

2015年時点のフィリピンの人口は、1億98万人でした。そのうち約1,300万人が首都マニラに住んでいます。

2018年のWHOデータによれば、平均寿命は女性が72.6歳、男性が66.2歳と、一般的なイメージよりは高い印象があります。

フィリピンの言語

公用語はタガログ語（フィリピノ語）ですが、島々で異なる言語もあり、その数は80前後にも及ぶそうです。

第二公用語は英語です。かつてのアメリカ統治下の影響を受けているため、都市圏を中心に多くの人が英語を話すことができます。

フィリピンの宗教

フィリピンは、ASEAN唯一のキリスト教国家であるといえます。国民の8割程度がカトリックを信仰しているようです。

ここまでキリスト教徒が多いのは、300年以上もの長きにわたってスペインの植民地であったことが大きいです。

フィリピンの気候

フィリピンは、日本とは違って高温多湿の熱帯気候で、多くの地域では年間の平均気温が26～28度程度です。

（一部地域は、年間を通して15～23度程度のところもあります）

季節は一般的に雨季と乾季があります。

フィリピンの経済状況

外務省の基礎データによれば、

フィリピンのGDPは3,568億米ドル（2019年、IMF推定値）です。ちなみに、日本は2020年の実績でGDPが5兆400億米ドル（約529兆2000億円）であり、日本の約7%の水準となっています。

但し、近年は毎年6%を超える経済成長を遂げており、今後もしばらくは同様の傾向が続くと予想されています。

世界銀行の発表（2020年）では、2021年と2022年はそれぞれ6.2％の敬座成長率になると見込まれています。

フィリピンの有名な観光地

フィリピンの有名な観光地といえば、アジアを代表するリゾート地であるセブ島です。

フィリピン第2の都市と言われていて、比較的治安も良好と言われています。ジンベイザメと一緒に泳ぐなどといった多様なマリンアクティビティあリ、リーズナブルなホテルから高級ホテルまで多様な宿泊設備ありと、旅行者を誘う資源が沢山あります。

そのほか、ルソン島にある世界遺産の「サン・アグスティン大聖堂」、四方を城壁に囲まれたスペイン語で「壁の内側」を意味するイントラムロスのマニラ大聖堂、世界遺産であり16世紀の和洋中入り乱れた独特の雰囲気があるルソン島北部の「ビガン」、などなど魅力的な観光地は数知れず、といった感じです。

■フィリピン出身の特定技能人材の状況

出入国在留管理庁の統計（2020年12月末時点）をもとに、フィリピン出身の特定技能人材の状況を確認してみましょう。

【国別】特定技能外国人の在留人数

（特定技能外国人の在留人数　推移）

フィリピン出身の特定技能外国人材は、2019年末から1年もたたないうちに約10倍に増えています。

コロナの感染拡大の影響もさることながら、今後もこの増加傾向は続くとみられています。

就業業種

（フィリピン出身の特定技能人材の就業業種）

造船・船用工業分野が大きな割合を占めているのが、他の国との違いです。

世界でも屈指の造船大国であるフィリピンならではという結果ですね。

今後は、業界全体で特定技能人材の採用が活性化している介護分野などでも活躍が期待されます！

■特定技能の対象国、フィリピンについて紹介しました！

以上、フィリピンの基本情報と特定技能人材の状況について説明しました。

円滑なコミュニケーションを取るには相互理解は不可欠だと思いますので、フィリピン出身の方が職場にいる場合は、ぜひフィリピンについて知ってみてください！