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【特定技能の対象国】カンボジアを知ろう!基礎情報や言語などなど!

【特定技能の対象国】カンボジアはどんな国?

【特定技能の対象国】カンボジアを知ろう!基礎情報や言語などなど!

2021.03.27

特定技能制度の対象国であるカンボジア。

 

カンボジアからの特定技能人材は、2019年12月は94人のみでしたが、1年後の2020年12月には488人まで伸びており、今後も更なる増加が期待されます。

カンボジア出身の特定技能人材と円滑なコミュニケーションをとるには、カンボジアについて知っておくのが良いですよね!

 

そこで本記事では、特定技能制度の対象国であるカンボジアの基礎情報や概要を説明していきます!

 

■特定技能制度の対象国カンボジアは、どんな国?

 

特定技能人材を輩出するカンボジアはどのような国なのでしょうか?カンボジアの基本情報をはじめ、場所や歴史、言語、宗教、祝祭日、経済などについて解説していきます。

 

カンボジアの基礎情報

 

日本アセアンセンターのデータ(2019年推定値)によると、カンボジアの人口は1,649万人となっており、日本の人口(1億2,557万人)の約13%です、

 

カンボジア人(クメール人)が全体の約90%以上、公用語はカンボジア語(クメール語)です。国民の約95%以上が仏教徒ですが、キリスト教徒やイスラム教徒も存在しています。

 

面積は181,000km²であり、日本の約2分の1弱にあたります。

 

2018年4月には河野外務大臣がカンボジアを訪れ、2019年5月にはフン・セン首相が23度目の来日を果たしています。

 

なお、カンボジアにいる在留邦人数は約4,200人です(海外在留邦人数調査統計 令和2年版)。

 

カンボジアの場所

 

 

カンボジアは、低地の平野や山岳地帯など、豊かな地形で成り立つ東南アジアの国です。

ベトナムやタイ、ラオスなどに囲まれ 、隣接しているタイランド湾は、昔から海上交通が行われており、沿岸では漁業が盛んです。

 

カンボジアの首都はプノンペンであり、アールデコ様式の中央広場やエレガントな王宮などがあります。

また、カンボジアには密林の大地に広がる寺院群のアンコールワットもあり、東南アジア最大の文化遺産として有名です。

 

カンボジアの言語

 

国民の9割以上は、カンボジアの公用語であるクメール語を使用していると言われています。

 

ただ隣接していることもあり、中国語やタイ語の影響を受けている言葉があったり、また、少数ではありますが、植民地時代の名残でフランス語が通じる方もいるようです。

 

プノンペンやシェムリアップなどの海外観光客が訪れるエリアでは、英語の普及が進んでいて、クメール語とともに英語が併記されている看板も多く見かけます。

 

カンボジアで使われるフレーズは下記の通りです。

 

 

〇こんにちは(知人や友人):ソースデイ
〇こんにちは(丁寧な挨拶):チョムリアップ スオ
〇ありがとう:オークン
〇助けてください:チュォイボーン
〇病院に行きたい:クニョム チョン タウ ペート

 

 

カンボジアの宗教

 

カンボジアでは、13世紀中ごろに落ち着いた上座部仏教が信仰されています。

 

ただ、クメール王朝時代にヒンドゥー教が国教とされていたこともあり、現在のカンボジアの寺院では仏教とヒンドゥー教が混在したような建造物が見受けられます。

 

カンボジアの正月

 

カンボジアでは正月が主に2種類あるのが特徴です。中国の旧正月が2月頃、クメール正月が4月中旬となっています。

中国の旧正月は主に中華系カンボジア人によって祝われる正月であり、線香を立ててお供え物をする光景が見受けられます。

 

クメール正月はカンボジアで最も大きい祝祭日であり、1週間ほど正月の期間があります。多くの人が田舎へ帰省して、ご馳走を食べたり、お寺を巡ったりします。

 

カンボジアの経済

 

外務省の基礎データによれば、

ベトナムのGDPは241億米ドル(2018年、IMF推定値)です。ちなみに、日本は2020年の実績でGDPが5兆400億米ドル(約529兆2000億円)であり、日本の0.5%の水準となっています。

 

サブプライムローン問題による世界同時不況の影響から、一度は経済成長が大幅に鈍化したものの、数年後には回復基調となり、2011年からは7%の成長を続けるに至っています。

 

なお、カンボジア経済における主要産業は、農業や工業、サービス業などです。

 

経済収支および財政収支は慢性的に赤字ですが、縫製品等の輸出品やサービス業、海外直接投資の順調な増加によって、今後も経済成長が続いていくと予想されています

 

 

 

■カンボジアに関する特定技能人材の状況

 

 

カンボジアに関する特定技能人材の状況

出入国在留管理庁の統計(2020年12月末時点)をもとに、カンボジア出身の特定技能人材の状況を確認してみましょう。

 

カンボジアの特定技能1号在留外国人数

 

各国籍・各地域における特定技能1号在留外国人数は下記の通りです。

 

国籍

特定技能1号在留外国人数(人)

ベトナム

9,412

中国

1,575

インドネシア

1,514

フィリピン

1,059

ミャンマー

674

カンボジア

488

タイ

455

ネパール

135

その他

351

総数

15,663

(2020年12月末時点)

 

特定技能1号在留外国人数の総数は15,663人であるのに対し、カンボジア出身の特定技能1号在留外国人数は488人でした。

全体の割合では3%ちょっとですが、1年前の2019年12月末時点は94人しかいなかったことを踏まえると、増加傾向にあるといってよいかと思います。

 

参考:特定技能1号在留外国人数(出入国在留管理庁)

 

カンボジアの特定技能1号在留外国人数【分野別】

 

分野

カンボジアの特定技能1号在留外国人数(人)

介護

12

ビルクリーニング

12

素形材産業

3

産業機械製造業

2

電気・ 電子情報関連産業

1

建設

24

造船・舶用工業

3

自動車整備

1

航空

宿泊

農業

339

漁業

飲食料品製造業

90

外食業

1

(2020年12月末時点)

 

農業分野と飲食料品製造業分野が全体のほとんどを占めています。

但し、業界全体で特定技能人材の活用が進んでいる介護分野などでも、今後カンボジア出身の人材が増えていくかもしれませんね。

参考:特定技能1号在留外国人数(出入国在留管理庁)

 

■特定技能の対象国カンボジアについて紹介しました

 

以上、カンボジアの基礎情報と、カンボジアに関する特定技能人材の状況をお伝えしました。

 

カンボジアからの特定技能人材は、農業や飲食料品製造業の分野で活躍する傾向が読み取れました。

 

農業や飲食料品製造業に関する事業を展開しているのであれば、カンボジアからの特定技能人材の活用を一度検討してみるとよいかもしれません。