「特定技能人材が最も多いベトナムってどんな国?」
2019年から始まった「特定技能」制度は、2021年2月時点で13カ国が対象になっていますが、当制度を利用した在留外国人の6割以上がベトナム出身の方です。
一緒に働くのであれば、特定技能人材の母国について、文化や風土を知っておきたいところです。
とゆうことで、この記事では特定技能人材の多くが生まれ育ったベトナムについてのお話です。
■特定技能人材はどのような国で生まれ育った?ベトナムの基本情報
ベトナムの場所
インドシナ半島の東側に位置するベトナムは、「東南アジア」と呼ばれる地域の一部です。カンボジアやラオス、中国に隣接していて、地図上では細長い形に見えます。
首都のハノイ、商業が盛んなホーチミンなどが、都市部として有名です。
面積は32万9,241平方㎢で、日本(37万7,976㎢)よりやや小さいです。
ベトナムの人口
外務省の基礎データ(2020年度、越統計総局による調査)によると、
人口は9,762万人とされています。日本の人口(1億2,557万人)の8割弱となっています。
ベトナムの宗教
レオパレス21のデータによると、
ベトナム国民の70%以上は無宗教で、それ以外の宗派構成は仏教が約12%、カトリックが約7%となっています。イスラム教やヒンドゥー教なども少数派ながら信者がいます。
ベトナムの言語
ベトナム語が公用語として使われていますが、地域によっては、華語やクメール語を話す人もいます。
また、占領されていた時代の名残でフランス語を理解できる層もいます。
なお、国際交流基金のデータ(2019年度)によると、
現地の中学校や高校で第一外国語科目としての日本語教育が実施されていると、かかれています。
ベトナムの経済状況
2020年の外務省の基礎データによると、
ベトナムのGDPは3,406億米ドルです。ちなみに、日本は2020年の実績でGDPが5兆400億米ドル(約529兆2000億円)となっています。
所得水準に関しては、2018年のベトナム労働総連盟の調査結果によれば、ベトナム人の平均月収は約2万6,000円、年収は30万~32万円ほどでした。
日本と比べると高い水準とはいえないものの、直近20年で約3倍ほどに伸びています。
■ベトナムのことを知って、特定技能人材とのコミュニケーションを
職場環境によって様々ではありますが、一般的に、従業員に円滑に業務遂行をしてもらうためには社内コミュニケーションはとても重要な要素です。
特に外国人採用を行っている場所では、相互理解の必要性は増す傾向にあります。
自分自身が外国で働いた場合をイメージして、同僚が日本に興味を持ってくれたら嬉しいと思う方はきっと少なくないはず。
特定技能人材含めて、外国人と一緒に勤務している方は、ぜひ出身国のことを知ってみて、会話をしてみてください。
■参考:特定技能人材はベトナム出身者が圧倒的に多い
法務省の発表によれば、2020年12月の時点で日本国内の特定技能人材の在留人数は15,663人で、そのうち、9,412人(60.1%)がベトナム出身の方です。
2番目に多い中国出身の方が10.1%、3番目のインドネシア出身の方が9.7%なので、ベトナム出身の方が圧倒的に多い状況です。